- 2016-03-03 (木) 18:39
- 病院スタッフ
こんにちは!動物看護師の渡邉です(^^)/
3月に入りましたが、暖かくなるにはまだまだ時間がかかりそうですね・・・。
さて今回は、ネコちゃんのフィラリア症についてお話したいと思います。
2月のブログでまもるも話してましたが、フィラリア症はネコちゃんにとっても
すごく怖い病気なんです(*_*)
1番怖いのは、症状が出てきた時にはすでに重篤化していて、手遅れになってしまうことが多いこと・・・。
そしてやっかいなことに、ネコちゃんのフィラリア症を診断するのはとても難しいのです(:_;)
だから予防がとても重要になります!
ところで、フィラリア症についてですがワンちゃんではもう皆さんどんな病気かご存知かと思います。
ではネコちゃんでは?どのように感染し、どんな症状が出てくるのか。簡単に説明しますφ(..)
感染のしかたはワンちゃん同様、フィラリアの子虫を体内に入れた蚊がネコちゃんを吸血することにより感染します。
そしてネコちゃんの体内で成長していくのですが、ワンちゃんと違うのはフィラリアの子虫が大人に成長する前に
ネコちゃんがもっている免疫力でやっつけることが出来るんです。
しかしここから注意が必要で、死滅した子虫がたくさんいた場合、血管から流れ流れて肺の方へ・・・
最後にはとても細い肺の血管に入り込み血管をつまらせ、咳や呼吸困難などの呼吸器障害を引き起こします。
もちろん、死滅した子虫が少なくても血管につまってしまうのでたまに咳をしたりと症状がみられるのですが、
大部分のネコちゃんはこれといって症状が出ることなく生活できるのです。
私たちが気づかないうちにフィラリア症になっていて、様子がおかしいと感じた時には手遅れになってしまう。
苦しんでるネコちゃんを見るのも辛いですが、なんでもっと早く気づいてあげられなかったのだろう、
予防をしていれば・・・と自分を責める飼い主さんを見るのも辛いものです。これは猫のフィラリア症に関わらず、
犬猫のいろいろな病気にも関係してきます。
だからこそ、年に一回の混合ワクチン、ノミ・マダニの予防、フィラリアの予防、7歳になったら年一回の健康診断!
早期発見、予防で回避が大事だと私は思います。
話がそれてしまいました(^_^;)それでは、大切なネコちゃんがフィラリア症にかからないために予防薬のご紹介をしたいと思います!
それがこちら!じゃじゃんっ
この予防薬、フィラリア予防はもちろんのこと、なんとノミ・マダニやお腹の寄生虫も一緒に予防してくれるんです!すごい!
ではさっそく、我が家のアイドルれおる(アメショ)ときなこ(白茶)につけてみましょう。
つける前に「なんだろ?」と鼻を近づけ確認・・・
頭の後ろの毛をかきわけ 私:「少しガマンだよ~」
薬の量が多いので二ヶ所に分けてつけました!
これで一カ月安心して生活できます(^^♪
つけた部分は少しの間ワックスを付けたようにパサパサになりますが、2,3日すると
いつもの毛並みに戻ります。(個体差があるかもしれません)
予防期間はノミ・マダニ3月~12月。フィラリアは6月~12月までです。
きなこ、れおると一緒に皆さんも予防始めてみませんか?
興味を持たれた方は当院までお待ちしています!
動物看護師 渡邉
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